地域:長岡市
庭、縁側、そして和モダン。
黒く重厚感のあるお家。オリジナルデザインの木製の垣根に囲まれた落ち着いた佇まい。裏腹に、庭を毎日楽しめる仕掛けが施された開放的で広い縁側。大きく開いた吹き抜け。リズミカルなスキップフロア。機能が優先された遊び心に溢れる和の空気が漂うお家が完成しました。
ハウススペック
土地面積:78.11坪(258.23㎡)
延床面積:37.18坪(122.93㎡)
縁側の家。こだわりの庭。
重厚感の外観
黒く重厚感がただよう黒い外壁に天然木の柱が見え隠れする外観。広く伸ばされた駐車スペースの屋根の迫力。
1階と2階で勾配の異なる屋根がつくる、どっしりと構えたその姿は、和の雰囲気を感じさせます。
凛とした雰囲気が漂うファサードが家族を守る「家」。それを呈します。
プライベートなこだわりの庭を取り囲む木の塀は木の反りを使った挑戦的なデザインで光と風を家に程よく通過し、プライバシーとの両立と閉塞感をつくらない格別な「庭」という空間をつくります。
小川が流れをつくる庭
南北に伸びた建物の東側に造園を施す。お施主様のこだわりです。
「家を買ったら、庭を楽しむんです」
アパートぐらしではできないことがしたい。旦那さんの趣味の小さな水槽がついに、このお庭に「流れ」をつくりました。
家から離れて南北に10mの小川を掘り込みました。流れの終端には3層の濾過槽を埋設。
ポンプアップした水を北から南へ流します。メインの「流れ」はこの小川。モミジがしだれこみ、苔むすのはこれから。育む命は日本に昔から生きる小さな魚を予定しているそうです。コンクリートのアクが抜けるのは来年の春かな。
流れを受け渡す縁側
小川越しの風。流れの上の木々。垣根越しの風を受け、リビングに導く経由点が「縁側」その広さは約6畳。「家族全員が寝れる方が良い」という着想。この広さは格別の週末を受け止めます。
庭の空気感はこの大きな縁側をこえて、リビングへ、吹き抜けへ。家中へと導かれます。
「季節が良いときは、窓を開けよう」グリーンスタイルのコンセプトそのもの。この家では小川を抜けて訪れます。
スキップフロアと開放感。
流れを過ごすリビング
家族が過ごす室内の空間のここちよさは何より大切にしています。
大きく抜けた吹き抜け。上階のスキップフロアを受ける天井の段。
奥行きに深さをつくり、空間をより大きなものに感じさせる錯視を利用する空間。
そして、明るいトチの突き板仕様のフロアが白木が庭から、吹き抜けから入り込んだ陽光を柔らかく返し、明るいLDKをつくります。
大きな製作のローテーブルに家族が集まる
まだ、生まれたばかりのお子さんとそこに座る未来の景色が見えます。それは庭木がずっと大きくなるまでつながる家族の歴史。この空間で家族をしっかりと受け止めます。
流れるような家事
小さなお子様と暮らす家事は、何かと大変。奥様のための効率は徹底的に追求しています。買い物から帰る動線。洗濯物の動線。小さなお子様が畳で遊べる和室やリビングも無論キッチンから見渡せることは安心感にも直結します。
キッチンからも目を奪われるであろう庭も、落ち着いた色使いの外観やリビング。その裏で、奥様の気分高める遊び心の色使いのパントリーも整理整頓の面倒感を緩和したりする配慮です。
毎日の過ごし方。
吹き抜けを通り抜ける風。窓から注ぎ込む光は2階のスキップフロアにも優しく届きます。緩やかな段を上がる2階の各部屋の前には長いカウンターを設置しました。過ごし方の自由。それぞれがここちよい場所を使い毎日を過ごすことができます。
ギャラリー
お子さま達の足跡。思い出に。
Produced by TSUYOSHI ASANO 朝野 剛
GREEN STYLE Principal Architect / 朝野 剛
出身地 / 富山県
趣味・特技 / 山登り
資格/1級建築士
得意分野 / 狭小住宅、スキップフロア、吹抜、アーチや木のデザイン…and MORE>>