地域:長岡市
細長い敷地で考える。ご家族の暮らし。
田園風景と東山連峰を望む立地。日中、お子さまの手を引いてお散歩する近所の方の姿も見かけらる閑静な住宅地。バイパスへのアクセスもよく通勤やお出かけもスムーズに。
お好みの土地に建物を建てるだけではなく、建物が建つ敷地のことを考え、家族の暮らしのことを優先する。
モノトーンのインテリアでコーディネートしたインテリア。奥行きのある敷地を活かすLDKのレイアウト。お子さまと並んで座れる、長い、長いカウンター。
ドアを開けた瞬間からはじまる解放感。空間のつながりをもたせるためのハイドアや勾配天井。
なにより、暮らして「なんか、いいよね。」って、
感じてもらえるここちよさを目指した家づくりをご提案するGreen Styleとご家族で、こだわって計画したお家をご紹介します。
ハウススペック
土地面積:73.95坪(244.48㎡)
延床面積:34.12坪(122.82㎡)
長い土地での家の配置
南北に長い敷地
敷地は北向き。南北に長い敷地をしっかり活用して裏庭を計画した場所に建物を配置しています。南面は大きな空き地があることを見越したご提案。
奥を空けた、南側には大きな掃き出し窓をつけ、リビングを配置することで明るいリビングを実現。その、リビングは外へと続くデッキを設置しています。陽当たりの良いお庭にひろびろ3帖のウッドデッキ。自慢のアウトドア・リビングで家族で過ごすおうち時間。
視線を気にせず、お庭を楽しむ。トマトやきゅうり、ハーブや苺。家庭菜園の水やりにも便利な外水栓も配置。
黒と木で仕上げた外観。
黒はこのお家の軸となる色。
まずは、外壁の黒。ただ、ワンカラーでは、暗く重い印象となってしまいがちです。そこで、材質もカラーも異なる無垢の木材を正面に使い、黒を引き立たせます。
スタイリッシュで、飽きのこない、また経年変化を天然木の持ち味として楽しめます。
経年変化を楽しむということ
こちらの家の場合は、無機質な黒の外壁材に対して天然木の外壁材を活用し、ナチュラルな風合いを加え、インテリアとの調和を目指したこと。ただし、天然木の外壁部分は風雨にさらされ、一般的な外壁材よりも洗浄や塗装のメンテナンスが必要になります。過剰な面積の天然木や、ちょっとした脚立で届かない部分まで天然木を置くとメンテナンスが難しく大変なものになってしまいます。ご主人のDIYパワーやご家族に適した面積でご提案させていただいています。
落ち着きの室内。
強すぎないモノトーン
室内も黒をアクセントにアッシュグレーを基調としたモノトーンでアレンジしています。金具や部品でブラックを主張させ、暗い印象がでないようにしていることがポイント
床はオーク色、アクセントの壁紙はコンクリートの打ち放しをイメージさせるグレーに。重すぎない重厚感。強すぎないコントラストのモノトーン。
ナチュラルなテイストを多めに残すことで、落ち着かせたトーンのお部屋が、閉鎖的な印象にならないように。
目指したのは、シンプルに、洗練された空間です。
作り込んだ機能とデザイン。
水平基調。ハイドアと勾配天井
水平基調に仕立てた横長の滑り出し窓。長いカンター。システムキッチンと背面のカップボード。これらを水平にそして直線的に配置をすることで、キッチン、ダイニング周りをストレートに結びます。カウンター上の一段おろした照明を配した下がり壁もこの水平基調の直線を増やしこの部屋の奥行きをさらに深いものに感じさせる視覚効果を生み出しました。リビング入り口のドアは、天井までつながる高さをつくり、水平面が途絶えず連続する演出を狙います。ドアを開けた時に天井が続く連続性と空間の繋がり、一体的に直線を整えることで、室内をより広く感じさせます。設計士が考えるデザインは、装飾とは一線を画す機能です。
リビングの勾配天井はレッドシダー張り。
勾配を設けたことで、キッチン、ダイニングの水平基調の空間をリビングで一旦断ち、途絶えた「長さ」を「高さ」に変換。インパクトを加えつつ、木の温かみを感じながら、高く広い空間をつくり、南面の大きな窓から入る陽光を跳ね返す床の光を斜めに受け、自然な光を集めたリビングで、ゆとりを感じながら、毎日をここちよく過ごせます。
長ーい学習カウンター
リビングの壁沿いに長ーく続く、無垢の集成材で作った学習カウンター。水平基調のデザイン的な目的も果たしながら、
お子さまが並んでお勉強できるのはもちろん、ご夫婦が隣に並んで座って勉強を見てあげることもできる長さがあり、とても実用的なデスクです。
キッチンを背にして、家族が並ぶ姿を眺めつつ、ごはんをつくる。奥さまの小さな幸せ。
タイル貼りにした洗面室
洗面室と脱衣室を分ける。
帰ったらまず手を洗えるように洗面室をプランニング。使い勝手の良さと、ご家族の健康を考えています。
造作の洗面台は奥さまのこだわり。壁付けの水栓に、タイル貼り。
お好みに。おしゃれに。こだわって作り込めば、家事に疲れたときでも気分を盛り上げてくれます。
動線は、家族が使いやすく。
帰ってきたら。
買い物から帰ってきたら、すぐにキッチン・パントリーにしまえるように。
玄関-パントリー-キッチンの配置は奥さまのこだわりです。
急な来客時にも慌てずお迎えできるよう、玄関はいつもきれいにしていたい。
家族のプライベート玄関は、広くとったシューズ・クローク。
ただいまって帰ってきたら、すぐに手洗いできるよう、配置も工夫しています。
水廻りの動線は短く、スマートに。
浴室-脱衣室-サンルーム-洗面室。
使い勝手を考えて、一直線に、スマートに、ワンフロアにまとめて配置しています。
脱ぐ・洗う・干す・畳む。それと、着替える。
効率良いと、簡単にできるから、お子さまも自分でできることが増えていく。
そんなことも考えながら、グリーンスタイルは設計しています。
ギャラリー
Produced by KANAKO MURAYAMA 村山 可奈子
GREEN STYLE Principal Architect / 村山 可奈子
出身地 / 新潟県十日町市
趣味・特技 /休日にぼーっとする、本を読む、山遊びをしたい
資格/2級建築士
得意分野 / デザイン住宅、家事動線、収納計画、シンプルデザイン…and MORE>>