地域:新潟市秋葉区
店舗併用住宅、仕事と暮らしを両立させた家
奥様は美容師さん。独立されて、ご自分の美容室をお持ちになると決心されて。
ご家族と暮らす新築住宅に接続させた、店舗併用住宅を建築させていただきました。
オンとオフ。暮らしと仕事が隣り合わせ。奥様はきっと毎日が大変だろう。
お家づくりを通じて、毎日の暮らしに寛ぎとここちよさを。
グリーンスタイルだからできた店舗併用住宅。
ここちよい暮らに憧れる皆さまにご覧いただきたい、すてきなお家をご紹介します。
ハウススペック
土地面積:62.97坪 (208.17㎡)
延床面積:38.75坪 (128.11㎡)
コンセプト
店舗併用住宅。
住宅部分と店舗部分に分けて、こちらのお家をご紹介します。
店舗併用住宅の住宅スペース
ダウンフロアリビングがもたらすここちよさ
寛ぎ、心地よさを大切に。ご家族で、ゆったりと過ごしていただきたいと、ダウンフロアリビングを採用。
床面を1段下げたリビングは、動的に使用するキッチンやダイニングと壁をなくして、スペース分けができる利点があります。
敢えてソファーを置かず、段さに腰かけ、ゆったりと。他より上げた天井と、下げた床。大きな容量を持ったリビングは、家族を包み込むよう。
大きくとった窓からは、明るい陽ざしがリビングを照らす。窓を開ければ気持ちのいい風。
グリーンスタイルがご提案したダウンフロアリビングがもたらすここちよさ。
家事ラク動線でスムーズに
玄関入った正面にシューズクローク兼パントリーを配置する。ここは、キッチンにつながっており、買い物帰りのただいま動線として重宝をする。
キッチン裏手は、水回りと洗濯スペース、ファミリークロークを並べて配置。
シンプルでストレートな配置は、仕事との両立、家族の協力を目的として、ご家族誰でもスムーズに家事をおこなえることを可能にする。
ダイニング脇が、店舗との往来部分。自宅から店舗へは、1段下げている。
これは、靴を脱いで上がる自宅と、土足で利用する店舗との違いはもちろん、カットした細かな毛など、自宅よりもどうしても多くなる店舗側のごみが入ってくるのを防ぐためでもあります。
店舗併用住宅の美容室スペース
奥様のご要望は、お客様、ひとり、ひとりと向き合い、丁寧な施術をされる美容室。
決して、たくさんのお客様をお迎えするわけではない、アットホーム感を持った小さな美容室。
とはいえ、訪れていただくお客様に、「ここがお店」と見分けていただかなければなりません。
道行く方々に、「今度行ってみよう」と思っていただきたいんです。
シンプルに、こじんまりでいい。でも、やはり目をとめていただきたい。
店舗併用住宅の悩ましいところです。
そこで、グリーンスタイルの設計士たちが出し合ったの工夫をご紹介します。
シンプルでスタイリッシュに。しかし、お家より目立つような店舗設計
通勤路としても使われる車通りの多い前面道路。
歩道も設けられており、子どもたちの通学路にも。
昼間は、近所の保育園児のお散歩コースに。
道行く人が、「新しい美容室ができたんだな」「今度行ってみようかな」「大きくなったら行ってみたいな」
道行く人にそう思っていただけるように。
自宅玄関部分より5m手前にせり出すように構えた美容室の玄関。
そうすることで、道路から3mの近い位置に美容室の出入り口を設けることができ、敷居を低くし、気軽に入りやすい雰囲気をつくり出している。
敷地に対して、ななめに通っている前面道路により、台形のような形状のなっている敷地を活かした建物形状、建物配置でもある。
そして、ご覧いただきたいのが、外壁の色。
自宅は黒色、店舗は白色。用途で分けたツートーン。
コントラストの効いたこの組み合わせが、先ほどご紹介したそれぞれの玄関部分のせり出しの差に効いてくる。
白一色の美容室スペースは手前に目立ち、奥手に構える住宅部分は重厚感ある黒色で、存在感をもたせつつも控えめに。
併用といいながら、まるで別棟のような錯覚を覚えるコーディネートである。
そして、なにより忘れていけないのが、ここは住宅街であるということ。
過度な看板、装飾を控え、街並みに馴染むこと。ずっと、ここで暮らす、というを忘れず、街に調和することの大切さをキチンと計算に入れた設計をグリーンスタイルはおこなっています。
店舗ならではの、角地の活かし方。そして、夜の灯火でここちよさを。
店舗部分は、角地のちょうど角に面しています。
敷地が2面も、道路に面しているという立地を活かした店舗設計手法をご紹介。もちろん、派手さはなく、悪目立ちする看板もなく。
店舗側面となる、もうひとつの接道エリア。こちらにも、「美容室がである」旨をお知らせするためのひと工夫を。
道路から建物までの1.1mほどのスペースに、大きめの岩を敷き詰め、細く長い葉が特徴的な植物を植える。2m弱の樹木も、あっという間に成長し、その緑で店舗の外観を飾り立てるだろう。
そして、照明。店舗正面はもちろん、建物側面の壁にも3つのブラケットライトを設置。
照明のデザイン自体はいたってシンプルな球体。しかし、闇夜を照らした時、照明カバー後方に施された凹凸によって、まるで小さな太陽が輝くかのような光の広がりを見せてくれる。
美容室のロゴマークであるシェル(貝殻)のイラストと並べてご覧いただけきたい。太陽のようと表現した光の広がりは、実は、ロゴマークのシェルの模様。お店のロゴを、夜でも、光でそっと表現できる照明を採用している。
夜の灯火、心地よさを、スタイリッシュに表現している。
しかし、照明計画はとても難しい。昼間に工事をして、設置すれば終わりというわけではない。特に光の大きさ、広がり方、色味。そして、窓から漏れる室内の明かり。全てが、キチンと計画通りにいくのか?
グリーンスタイルの現場管理の設計士は、夜の帳がおり始め、光の輝きをその目で確認するまで、現場にて目視で確認をおこないました。
もちろん、建物正面の看板に当てたスポットライトの角度調整も忘れずに。
すべては、グリーンスタイルのお客様のため。さらには、美容室のお客様のために。
グリーンスタイルでお家を建てていただいたご家族皆さまに、ここちよい家を、と。
営業、設計、そして現場管理者が、心からそう願い、グリーンスタイルのここちよい家は完成しています。
ギャラリー
Produced by TSUYOSHI ASANO 朝野 剛
GREEN STYLE Principal Architect / 朝野 剛
出身地 / 富山県
趣味・特技 / 山登り
資格/1級建築士
得意分野 / 狭小住宅、スキップフロア、吹抜、アーチや木のデザイン…and MORE>>