グリーンスタイルのように自由度の高い注文住宅ブランドでの家づくりの良いところは、
インテリアを細かなところまで自分で選べる楽しさと、自分好みにコーディネートできる嬉しさです。
こだわりたっぷりのおしゃれなお家で、家族と寛ぎ、お客様をお迎えする。
特に、リビングのインテリアは、気合を入れておしゃれにしたいものです。
今回は、リビングをよりおしゃれに魅せるクロスの使い方のポイントやグリーンスタイルが実際にコーディネートした実例をご紹介します。
目 次
リビングのクロスの選び方
リビングにおススメなクロス
リビングの壁や天井の全体のクロス(ベースクロス)を決めるとき、大切なのは、家具や建具、カーテンなどの色や質感、とのバランスです。
では、壁や天井に合わせて、家具も同一系統の色でまとめれば良いかというと、そうとも限りません。
写真のように、室内すべてを同系色でコーディネートすると、とっても落ち着いた大人っぽくシックな印象をつくることができます。
ただ、落ち着いた雰囲気の反面で少し単調な印象となり、楽しさやワクワク感を演出できていない面があり、とくに、若い方にはこだわって選んだおしゃれな家具の良さを引き立てることが難しいコーディネートとも言えます。
そこで、クロスのベースカラーは、白系、アイボリーといった、他の色と組み合わせた際に相性の良い、明度が高めで彩度は低めの色を選ぶのもおススメです。
アクセントクロスを取り入れるポイント
ベースクロスの一部分を変える「アクセントクロス」も、よく用いられる手法です。
リビングでは、ご家族はもちろん、訪れた方々の目にとまるテレビボードの裏面、いわゆるリビング正面に施されることが多く、おススメです。
その際に、家具や建具、エアコン等の位置との取り合いを考慮すると、クロスのデザインの持ち味を邪魔せず、楽しむことができます。アクセントクロスの割合は、色や柄によりますが、壁面の25%前後に抑えるとよいと言われています。打ち合わせの際に、設計士と相談し、イメージに合った最適なバランスをとることをおススメします。
機能性クロス
また、機能性を重視したクロスもあります。
付着した汚れが拭きとりやすい汚れ防止機能、一般的なクロスと比べて破れにくく傷つきにくいクロス、抗菌、消臭、防カビなど、暮らしの困ったをサポートしてくれクロスがあります。
ペットを飼われているご家庭や、水廻りなど、使い分けるといいでしょう。
定番カラーでおしゃれなリビングにする方法
明るい色は部屋を広く、天井を高く見せると言われています。逆に、濃い色はその範囲を引き締めて見せ、濃淡で比較したとき、人目を惹かせます。
このような理由からも、日本の住宅の室内のクロスに、白色が多く用いられているのです。
また、ひと口に「白色のクロス」と言ってもその種類は山のようにあります。
明度と彩度がともに高い真っ白なクロスは、明るさは抜群でも、落ち着きとは逆の印象を与えます。
薄っすらと黄色味がかった白色のアイボリー、ほんのりピンクやグレーの色味が入ったものなど、若干、明度を落とした色にするだけで、落ち着きを持った印象を与えます。
一般的に、カタログやサンプルの狭い面積でみた色より、壁一面の広い面積に貼った色の方が薄く見えます。薄っすらと入っている黄色等の色味は、さらに和らぎ、落ち着いた白色を演出してくれるので、ベースとなるクロス選びでおススメです。
白色系の壁紙
白色の壁紙は、お好みの家具やカーテンと合わせやすい定番のクロスです。
このとき、床も白色にしてしまうと落ち着きとは離れた印象を与えてしまうので、寛ぎのリビングをと考える際には、気をつけるといいでしょう。
また、アレンジとして、同じ白色でも、壁の一部のみに「白色×柄」のクロスを取り入れることで、変化が生まれ、空間デザインのアクセントとなります。おしゃれなリビングにおススメの手法の1つです。
グレー色系の壁紙
グレー色の壁紙は、様々なスタイルのインテリアと相性の良く、使い勝手の良い色です。
ひと言で「グレー色」と言っても、その色味は限りありません。ライト・グレーは、その淡さから、インパクトが弱い分、広い範囲にも使いやすく、ダーク・グレーは、黒色に近い色の濃さでインパクトが強い分、使う範囲を絞り込むといいでしょう。
お好みに合わせて、グレーの色味や貼る範囲を加減して使うことで、可愛いポップな印象の北欧スタイルから、上品で落ち着いた印象のエレガントスタイル、そして渋さを持ったカッコいい印象のヴィンテージスタイルまで、多彩に活用できる万能なカラーです。
青色系の壁紙
青色、水色、ネイビー。同じ青色系でも、それぞれの名前が定番となり確立しているカラーのため、壁紙で使用した際に受ける印象も多種多様です。
例えば、鎮静のイメージから寝室、知性のイメージから書斎、水や涼しさのイメージから水廻り、そして落ち着きのイメージからリビングによく使われています。
グレー色と同様に、色の明度と彩度、濃淡や貼る範囲に気を付けることで、効果的におしゃれな空間を作り上げることができます。
クロスを貼るスペース別おしゃれなリビングにする方法
クロスの色や柄と一緒に、クロスを貼る範囲についても考えましょう。
例え、同じクロスであっても、貼る場所、範囲によってリビング空間の印象は大きく変わってきます。
おしゃれなリビングになるかどうか、またここちよく仕上がるかどうか。
今回は、白色のベースクロスと濃色のアクセントクロスの2種類のクロスの組み合わせの貼り方についてご紹介します。
部屋を広くみせる。
部屋の四方の壁面と天井すべてを白色のベースクロスにした場合、部屋を広く見せることができます。
これは、明るい色は部屋を広く、天井を高く見せる効果によるものです。
壁と天井、部屋を取り巻く周囲がシンプルな白色の分、家具やインテリアを置いても、他の貼り方と比べ、感じる窮屈感は和らぎます。
インパクトを持った部屋。
1つの壁面のみアクセントクロスにし、他の壁面と天井を白色のベースクロスにした場合、インパクトを持った部屋となります。
これは、この部屋に訪れる人や過ごす人に、アクセントクロスの面を正面と認識し、視線が集中するためです。
一般的には、部屋の1つの面にアクセントを集中させると、奥行を感じにくく、空間がどん詰まったような印象を受けますが、グリーンスタイルでは窓を効果的に設置することで、屋外への抜け感を生み、解消しています。
天井で印象付ける。
部屋の四方の壁面を白色のベースクロス、天井のみアクセントクロスにした場合、普段は背景に過ぎない天井を、この部屋を訪れる人や過ごす人に、強く印象付けます。
さらに、写真のように天井に勾配をつけ高くすることで、アクセントクロスの濃色がその高さを明確にし、縦方向への解放感をつくり出します。
ただ、通常の天井高さの空間に施すと、天井が下がった印象をもたらします。設計士とよくご相談の上、イメージしたインテリアスタイルに合うように、効果的に取り入れましょう。
カーテンでおしゃれなリビングにする方法
賃貸でも、戸建てでも、カーテンは暮らしの中で必要なものです。
特に、注文住宅では、開閉方法を、レールタイプだけでなく、ブラインドや上下開閉タイプなど、お好みで選べる楽しみがあります。
ここでは、屋外からの目隠しといった機能性よりも、壁の延長線上のインテリア、おしゃれを楽しむアイテムとしてのカーテンをご紹介します。
両・片開きレールタイプ。
両・片開きレールタイプは、もっともポピュラーなカーテンタイプです。
レールに引っ掛けたカーテンを左右両側に開いて開閉します。賃貸や建売住宅でも、一般的に用いられているため、選べる種類が多いのが特徴です。
また、1~2倍など、選んだひだの大きさで、ボリューム感が変わり、同じ生地を選んでも、受ける印象が変わります。
上下開閉、ロールアップタイプ。
上下開閉タイプは、脇のチェーンを引っ張り、布製のカーテンを上げ下げするタイプです。
風に揺らめくカーテンの揺らぎやひだが見せるボリューム感を楽しむというよりも、閉じたときに現れる平面的なデザインをタペストリーのように飾るタイプのカーテンです。
また、ロールスクリーンは布1枚を巻き上げるシンプルさから、壁の延長として、空間のちょっとした間仕切りや目隠しとしても使用されています。
ストライプ・縦と横。
ブラインドと言われるタイプのカーテンです。
ルーバーのストライプが印象的で、設置するだけで、室内のデザイン性を高めてくれます。
昔からあるステンレスのルーバーはヴィンテージスタイルといったカッコいい印象を与えてくれます。
竹や桐といった軽量の木材でつくられた木製ブラインドは、インテリアと馴染みよく、北欧スタイルからモダンスタイルまで幅広くおしゃれを楽しめます。
また、縦型タイプのブラインドもあります。ルーバーに布素材を選べるため、縦ストライプのデザインを活かしつつ、柔らかい印象を与えてくれます。
クロス編まとめ
リビングの壁や天井のクロスを決めるとき、家具や建具、カーテンなどの色や質感などのバランスが大切です。
クロスのベースカラーは、明度が高めで彩度は低めの色を選ぶと、相性良く、他の色のクロスと組み合わせられます。
グレー、青系などアクセントクロスを取り入れるならば、選ぶ色味はもちろん、貼る範囲でも、受ける印象が変わります。
また、カーテンは機能性はもちろん、壁の延長線上と捉えてコーディネートするとよりおしゃれに楽しめます。
イメージしたインテリアスタイルに合うように、各ポイントを効果的に取り入れましょう。