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スタッフ紹介

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設計士:Principal Architect

朝野 剛Tsuyoshi Asano

漁師を親に持ち、親戚も漁師が多く、富山湾のそばで育ちました。
よく富山湾の海岸から立山連峰を眺め、色の豊かさを知った生まれてから高校まで育ちました。

それ以来、山の事に興味があり、大学に入ってから、登山に興味を持ち始め、現在も登山を趣味としています。

朝野の趣味の登山 朝野の趣味の登山

 空間ができるだけ曖昧につながる住まいを求めて

私の好きな家の感じは外観には特にこれといって「好き」なイメージを固定して持たないようにしていますが、わたしが考える「家」には内部空間にその特徴があると思っています。

それは空間の節目節目がつながる連続した空間を意識して住まいを提案していることにあります。

Asano ”R”

例えば会社のみんなが「朝野R」といってくれるRコーナーを多用し、
天井の高さを変えつつ、自然な流れを生む。そして、一連の空間がつながる設計に魅入られます。

asano R

それは風の流れや日差しの入りに非常に影響を与えます。
そうして、つくられる固有の雰囲気を常に感じてもらいたいと考えています。

なぜそれに魅力を感じるか。源流を辿れば、新潟という雪国ならではの地域特有の四季がはっきりしている場所に住むこと。だからこそ、この地に住んでいるという喜びを感じられる家にしたい。

柔らかな「R」がつくる集まり、広がる光。
「R」に沿って流れ集まり、広がる風。

そう。登山をしながら感じる、直線のない空間である山。
そこにいて感じるここちよい空気感が源流なのだと思います。

設計士 朝野

住まいのデザインは機能的で無ければならいということ

本物に飽きることはない

本物とはなにかを考えること。「住まい」に関して言えば、実は弱みなのかもしれない。と思うことが良くあります。
ただ「格好いい」カタチだけをまねて本当の良さが感じられない。そんなことが実は多いように感じるのです。それは長年住んでいくと飽きにつながるのではないかと思っています。

本物はまず飽きることがありません。それは本質をつくことに他ならないと考えています。

私が思う本当のデザインとは機能的な部分が追求されているか。それだけです。

例えば「窓」が必要ならそれがどんな形状やサイズが良いのか、どんな位置にとり付いた方が良いのか。
具体的に言えば、「窓の持つべき機能として、風や光をどう取り込むのか」
これが、「窓」に与えるべき本質的で本物のデザインということになると思うのです。

そうやって考えて並べた窓は結果的に美しいものです。

実際の家の窓の設計で言うと、全体の平面や断面も立体的に考えて風や光をどう取り込むかも考えて提案させていただくので、そのデザインプロセスの複雑さは増してしまうので、伝わりにくいかもしれませんが。

設計士 朝野

それらを総合するとやはり和は好みかもですが…。

日本で生まれ育った人間であればどこかに和の良さを感じるのは私だけではないと思いますが、私も例外ではないと思います。

ただ、例えばカタチから入るデザインでもお客さんは良いと思っていますが、できるだけその本質を私自身が解釈して進めないと飽きの原因を作ってしまうと感じています。

いままで勉強してきた中でも食わず嫌いの事もありましたしその中でもものすごく良い建築は存在することを目の当たりにしてきました。
(この後のゴシック建築の話もそうですが)その経験からもそのデザインの本質を見極めてできる限りその場所に建つ雰囲気を損なわない飽きのこない住まいが良い住まいなのではないかと感じます。

設計士 朝野

Roots Of Asano

小学校から絵を描くことに興味があり、高校時に物を作る仕事つきたいと思い、大学は建築学科を選びました。

大学で学んだ建築の中で、その後その場所まで行った案件が下記の5つの建築になります。

当然これらだけではありませんが特にこの5つの建築から感銘を受けています。

新潟県関川村:旧渡邉邸

清貧を第一とした華美でない石置き屋根が特徴の繊細な正面ファサード。
殿様をもてなすために作られた庭と縁のある座敷。

あと巨大な土間と囲炉裏のある空間、建築の繊細な所と空間の大きさ懐の深ささを感じます。

大学の最初の屋外研修で連れていかれた私の建築の原点であり、その後勉強しても建築の良さをさらに感じさせてくれた建築でもあります。建築を志した当時を思いだす意味でもいまだに行くことがあります。

参考:国指定重要文化財 渡邉邸 http://www.watanabetei.com/

パリ:サントチャペル

ゴシック建築の中でもパリ最古の荘厳なステンドグラスで有名で、その名もサントチャペルで「教会という名の教会」です。大学で歴史を教えていただいた先生からゴシック建築には興味がない私をその時代にも良い建築があるということで教わったことを思い出す教会です。

その後当社に入社してパリへの社員旅行で見に行きました。ほんとうに感激した建築です。

参考:Wikipedia 

フィレンツェ:パッツィ家礼拝堂

フィレンツェにある小さな礼拝堂でありますが、ルネッサンス建築の特徴だけでなく平入の屋根のドームが重なり他の礼拝堂とは少し異なったオリジナリティーがあります。
これは自分がたまたま建築史の中の小さな写真で出てきた建物で一目ぼれに近いかたちで行ってみてみたい、この場所に身を置いてみたいと思った建築です。

これも当社の社員旅行で個人的に足を延ばして行ってきました。

 ルイス・カーン設計のキンベル美術館

アメリカの現代の建築家として名をはせた代表建築がキンベル美術館です。
この建築はアメリカのフォートワースにありますが、3回も行っていてほんと何度言っても飽きない建築の荘厳さと偉大さを感じさせてくれる建築です。
これ以上の空気感の違う建築はあまりであったことがないと思います。

参考:Wikipedia

コルビュジェ設計のロンシャンの礼拝堂

近代建築の巨匠としてコルビュジェの影響を受けなかったのは、建築を志した人ならばいないでしょう。

そのコルビュジェが機能主義からの転換期の作品の中で最も際立ったものと言われるのがロンシャン教会です。
コルビュジェの建築はサボア邸も見学はしましたが、その土地の中にこの建築だということを意識して設計した設計であったと行ってみてそう感じました。

早朝5時にパリをでて5時間 10時頃にロンシャン教会に到着し、16時頃まで昼食も取らずただたたずんで時の移ろいを感じさせていただきました。

最初は曇で霧がかかっていましたがその後太陽も顔を出して、内部外部共に建築のいろんな光の入り方とその表情を私に教えてくれたものと言っても良いぐらいです。

参考:Wikipedeia

建築の奥深さを知っているからこそ努力する

これらの建築に出会い、建築の奥深さを知り、その時の情景を常に浮かべながら設計をさせていただいております。
当然、住宅を建てることは施主様のためではありますが、それ以上にそこに住む人々が、またその空間のとどまった人がどのように感じてもらえるか、何気ない一瞬一瞬を大切にしていきたいと思っています。
それが感じられる設計にはお客さんとのお話合いの中から出てくるものであり、また土地固有のものでもあるので、唯一無二の存在かもしれません。
私自身は大それた建築を志してはいませんが、少なくとも住んでいて何等かの感情が沸き立つそんな建築を考えたいと思っています。

そこを考えることが建築をずーっと続けられる原動力になっているのかなぁと思っています。

設計士 朝野

敷地調査と可能性の提案

いつも敷地環境調査から

敷地はそれぞれ固有のものであり、敷地環境を意識した計画にすれば、基本的に末永くお客さんに満足していただける内容に必ずなると思っています。いわばこの地域で設計する人の提案の必要条件だと思っています。

そんな中で特に必要なことは普段から空間に身を置きそれを感じるためのトレーニングは欠かせないと思っています。
そのために趣味である登山はもちろん、今まで経験したことの全てを胸に刻みながら毎日を過ごしているのです。

つまり、自分の提案は、今まで経験したことの積み重ねからくるものであり、それは故郷富山の経験からスタートした今までの私の人生の全てだと思っています。

様々な可能性の中から提案を選んでもらいたいこと

いつも思うことがいろんな可能性の中からお客さんに選んでいただきたいとも思っています。なので、自分からあまりこれがすべてではないかと思わないようにしています。

お客さんの一言を私の中で咀嚼しさらに解釈したものを提案することを特に心がけています。
私の特技かもしれませんが、いろんなことを普段から想像し、カタチにしていく。もしも、今回のお客さんがそれを受け入れてくれなくても、それを受け止め改善する。でも、この想像は「いつかまた」という気持ちで、提案し直すこと疲れるということはありません。(なので、遠慮しないで教えて下さい)

住まいにはいろんな見方があります。
その住まいが機能的デザインを持って家族の歴史にしっかりと対応できること。様々な「時」の中でも良い住まいだと思ってもらいたい。そうねがって提案させてもらいますので、選んでください。

建築困難だと楽しくなる

土地からくるどんな些細な環境も逃さず察知して住まいのカタチに変えるという特技を持っていると思います。なのでどんな建築条件でも設計します!
もちろん、私の設計の後ろで実際にそれをカタチに組み上げる工務に自信を持てるスタッフがいるのでできることです。これも、私の原動力ですね。

最近の設計手法

最近では、加えて「住みやすさ」と「住みごこち」をいかに両立することが重要かを考えています。

私の中では住みやすさとは、どの時代に於いても家族と住まいがしっかりフィットしている状況にあると考えています。それはいろんな想定の中で住まいとしての機能を損ねることはなく、どんな状態でも住みやすさが維持されている事。機能的な部分がしっかり整っていることだと思っています。

住みごごちとは、当然、暖かさや涼しさなどの温熱環境にも依存するところはあるとは思いますが、そういった仕様的な物理的な問題だけではないのです。

そこにある窓から見える風景、音や、風の匂い。それが心地よいものでなければならないと考えています。

この住みごごちの中に、自分が今まで興味のある特徴である空間の細やかな部分である趣味的な要素を反映できればより良いいごこちの良さが表現でき、「なんか、いいよね」って感じることができるのではないかと思っています。

わたしは「ここちよさ」これを追求する信念で活動しています。

設計士 朝野

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